ヨアンナ・ハヴロットの独⾃メソッド
ヨアンナ・ハヴロットの独⾃メソッドは、ファッションとアートとの関わり⽅、そしてこの二つの間の深い関係を示している。デザイナー、ハヴロットは14年間、⼀貫して「FROM FASHION TO ART(ファッションからアートへ)」という独⾃の哲学を実践し、今はブランドのDNAとなっている「現代版」着物の創作を続ける。そのデザインプロセスは、次の3つの段階で進⾏する。最初の段階では東洋のルーツに着想を求め、独⾃の形が創造される。第⼆段階では、⽣地の精密なデザインに集中する。そして最終段階では、現代アーティストとのコラボレーションを行い、彼らの作品を独特な⽅法で⽣地に翻訳することで、芸術そのものが取り入れられる。
自身の創作活動において、ハヴロットは最⼤限の内容をでき得る限り小さな形で表現するという、日本の美意識に忠実である。コレクションではアジアの⽂化や伝統と対話を行い、そこから彼女自らの答えを得て、それを現代ヨーロッパの空間に調和するよう表現する。
ヨアンナ・ハヴロットの新たな着物は、特に芸術との親密な関係を楽しむ⼈々、ART LOVERSに強く訴えかける。これが彼女の着物をアート作品、そして「WEARABLE ART」つまり着ることのできる芸術にする特別な要素だ。ハヴロットはコレクションごとに特定の主人公を⽣み出し、自分が創り出す世界に引き⼊れる。こうして「着物の体験」が⽣まれる。この現代アートの物語は、喜びの詩学、楽しみの⽂化、⼈間のセクシュアリティに関するタブー、抑圧された記憶、はかない瞬間、あきらめた夢、無意識の欲求と憧れ、形態のフェティシズム、痛みを癒しに変える変容の治癒⼒など、さまざまな文脈で読みとることが可能である。
コラボレーションと創造的な交流は、ハヴロットの活動の柱の⼀つである。これによってファッションとアートが対話を開始し、新しい⾔語を創り出す対等なパートナーとなる。