VOGUE POLSKA

 

2025年⼤阪・関西万博(EXPO 2025)――ヨアンナ・ハヴロットによるファッション、アート、テクノロジーを融合させたプロジェクト

 

執筆:マルタ・シュヴァルツ

 

ヨアンナ・ハヴロットは⻑年にわたり、伝統的な⽇本の着物とポーランド現代アートという⼆つの要素を融合したファッションブランドを構築してきた。これらの価値観によってハヴロットは今、⼤阪の老舗百貨店、⼤丸へと導かれ、デザイナー・アーティストとしてExpo 2025でインスタレーションを実施する。

 

ヨアンナ・ハヴロットがインスタレーション展示を行う⼤阪の⼤丸百貨店は、着物の製造・販売に関する何世紀にもわたる伝統で知られる。Expo 2025を記念し、ハヴロットは今回、30点のファッション作品と美術織物を展示する。8階のアートギャラリーだけでなく、7つのフロア間のショーウィンドウも活⽤される。「Wearable Art – Unseen Threads(着る芸術――見えない糸)」展はアート、ファッション、新技術を組み合わせたインスタレーションだ。主催者の推定では、最⼤161カ国から訪れる数百万⼈の来場者が同展を鑑賞する。

 

織物の魅力、マルクルとコラボレーション

 

「織物は常に私にとって物語の媒体、芸術的介⼊の場であり、抑圧ではなく、聞かれることを要求する声でした。⼀⽅、デジタルパターン(デジタル型紙)は身体のラインをなぞるのではなく、空間において自らの存在を新たに定義することが可能になります」――ヨアンナ・ハヴロットはこう語り、マグダレナ・アバカノヴィチやヴォイチェフ・サドレイを始めとするアーティストから得たインスピレーションに言及する。彼らの織物へのアプローチは世界レベルで⾰命的だった。展覧会では象徴的な⽷のモチーフが用いられ、アンジェリカ・マルクルによる心臓の彫刻の配置とともに「記憶、緊張、感情の痕跡」が表される。

 

コンクリートの街の、ナチュラルな環境

 

「ファッションは劇場であり、能から歌舞伎、原宿のストリートスタイルに至るまで、日本はこの分野に長けています。ハヴロットは歴史の糸を現代へと織り交ぜ、この舞台に新たな場面を加えます。彼⼥は⽇本の伝統を解釈するのではなく、それと対話し、時に疑問を投げかける。⾃身の感性のフィルターを通して理解し、織物文化の架け橋となる新しい⾔語を構築しています」と、キュレーターチームのパヴェウ・パフチャレク博⼠は強調する。写真家ズザ・クライェフスカはこの思想に従い、ヨアンナ・ハヴロットの作品を⾼層ビルの間、⽣活の裏側、駐⾞場と倉庫の間といった場所で撮影する。灰⾊のコンクリートの質感は吹き抜ける⾵や⾼層ビルの窓に反射する鋭い太陽光と同様、写真映えの効果を生む。

 

ヨアンナ・ハヴロット「Wearable Art – Unseen Threads」展は 2025年5⽉31⽇から6⽉24⽇まで⼤阪の⼤丸心斎橋店で開催。本プロジェクトはEXPO 2025およびアート&デザインフェスティバルの⼀環として、アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートの協⼒により実施される。

 

 LINK VOGUE.PL